電動シャッターが故障したと思ったときに行うべきこと②

2020年05月30日
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今回も電動シャッターの故障について書いていきます。

まず、前回のおさらいです。ざっくり書くと電動シャッターが故障したと思ったら、業者に連絡する前に一度冷静になり、ブレーカーが落ちていないか、安全装置の電池が切れていないか確認しましょうということでした。

軽くおさらいしたところで今回は、上記を試したけど直らない、という業者を呼ばないと直すことのできない故障について話していきます。こう言った故障には、私が建物管理で経験する限りでは3パターンしかないです。それは①スラットやレールの歪み②モーターの劣化③安全装置等のセンサーの不具合の3つです。

まず①は外的要因による破損であり、見りゃ分かるという故障なので説明は省略します。

次に②ですが、実はコレも説明はしますが、素人が知っていてもあまり意味はないです。どういうことかと言いますと、モーターの故障と言うのは、大体の場合、モーターを制御する基盤がおかしくなっているかモーターに使われる各種部品(プロじゃないから名前は分からないσ(^_^;))の劣化によるもので、要するに経年劣化という訳です。そんな訳なんですが、正直モーターがおかしくなる前に、③のセンサー関係がおかしくなることが多く、こっちが駄目になってるから見にきたら「モーターもそろそろ寿命ですね、モーター毎交換しましょう」と言われるパターンが多いです。知っていても意味が無いというのは、モーターがおかしくなる前に交換することが多いというのと、モーター自身劣化していたとしても案外動くので、(プロとしては問題ありですが)素人的には問題なかったりするからです。

最後に③です。症状としてはスイッチが押しきりでないと反応しなかったり、開閉時に勝手に止まったり、閉まり切ったところで勝手に少しだけ開いてしまったりします。こう言った場合は該当するセンサーを調整するか交換すれば直ります。因みにこの故障は新品から大体8年くらいで1回目と15年くらいで2回目が起こります。1回目の原因としては、センサーの設定が新品時のシャッターに合わせられているため、シャッターの劣化によって設定と合わなくなる為です。この場合は、調整や部品の一部を交換して直ります。2回目のときはセンサー毎交換すれば直ります。ただ2回目の時にはモーター自身も寿命が近づいているので、モーターとともに一式で交換することをオススメします。つまりモーターは大体15年程が寿命ということですね。

更に因みに、寿命について15年と言いましたが、実はシャッターの寿命は一般的に開けて閉めてを1回としての開閉回数で示され、メーカーなどにもよるのですが大体3000回と言われています。その回数が過ぎるのが大体15年であるという訳です。まぁメーカーの言う寿命ですので、あくまでも目安であるという認識でいれば大丈夫です。3000回開閉したから交換しないといけないと言うわけではありません。ものによっては4000、5000回超えても使える場合もありますから。

今回は以上となります。長々と失礼しました。