電動シャッターが開きすぎて故障した際にしてはいけないこと

2022年02月08日
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こんにちは。今回は電動シャッターの故障に関して話していこうと思います。タイトルどういう意味?と思われる方もいると思いますので、まずは説明。開きすぎ、まぁいわゆる「巻き込み」のことで、下の写真のように停止しなければいけない位置を超えてシャッターボックスの中にまで入り込んでしまうことです。

 

この状態は電動シャッターについている「リミット」という開閉の上限と下限を決める部品が経年劣化等で正常に機能しなくなると起こる現象です。要するに、この部品を交換すればこのようなことは起きなくなります。とはいえ、これは予防策であり、既に起きてしまった場合には何の意味もありません。

 

と、前置きはこの辺りでいいでしょう。今回はタイトルに書いてある通り、こうなってしまった際にやってはいけないこと、です。それは何か?

 

ズバリ、電動シャッターを開閉しようとすること、です。

 

これ結構やっちゃう人多いんですよ。今まで当たり前に動いていたものがうんともすんとも言わない状態になれば、焦ってどうにかして動かしたくなるのは人の性というもの。なんで、気持ちはすごくわかります。ただ、これすると最悪、補修程度では直らなくなります。要するに全交換の可能性が出てきます。つまり修理代金ウン十万、ウン百万です。ゾッとしますよね。ただスイッチ押すだけでウン十万、ウン百万の損害、金額だけ見たらネットのワンクリック詐欺より悪辣ですよ。ましてこっちは、警察も消費者センター等も取り合ってくれませんから、余計に酷い話です。

まぁ、必ずこうなる、ということではないのですが、なる可能性があるので、「巻き込み」が起きた際には開閉はしないようにしましょう。こうなっては業者にしか基本直せませんからね。

では、逆にやらなければいけないことはないのか?もちろんあります。

 

それは、電動シャッターを停止すること・動かさないこと、です。

 

あえて、停止することと動かさないことを分けて書いたのは、理由があります。動かさないこと、というのは、要するに「何もするな」ということで、先述した通りです。停止すること、というのは、「停止スイッチを押してね」ということです。これは、「巻き込み」が起きたことを確認した際に、まだシャッターが動き続けていた際にしてほしい、ということです。何かに引っかかって勝手に止まる場合がほとんどなんで、基本的には「巻き込み」現象をリアルタイムで見た人に向けての話になります。

これをしていただくだけで、単純に被害がそれ以上にならなくなるので、修理代が安くなる可能性が高いので、必ずしましょう。

 

今回のまとめですが、電動シャッターが「巻き込み」した場合は、一度冷静になり、シャッターの動きを停止状態にし、すぐにシャッター業者に連絡しましょう。

そんな訳で、今回はこの辺りで終わりにします。このブログが皆様の役に立てれば幸いです。

電動シャッター開閉時の異音の原因

2021年11月29日
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こんにちは。最近、電動シャッターの異音をどうにかして欲しい、というような修理依頼をお客様よく耳にします。そんな訳で、今回はこの異音の原因と解決方法について説明していこうかと思います。

 

電動シャッター開閉時の異音にはいくつか種類がありますが、特に周りに響く、「キーーッ、キーーッ」と「バコンッ、バコンッ」という音に関して今回は説明していきます。

まず、「キーーッ、キーーッ」という音の原因は、シャッターのスラット(開閉時に実際に昇降しているパネル部分)と左右のレールがこすれることです。何故こすれてしまうか?それは、このスラットの1枚1枚の接続部分はそこまでしっかりと固定されているわけではなく、使用と経年による劣化でこの固定が緩くなっていってしまい、左右にズレてしまうからです。その為、この異音は、このスラットのズレを直してあげれば治まります。

次に、「バコンッ、バコンッ」という音は、シャッターを開ける際に起こりやすいのですが、この原因は、電動シャッターが開く為にスラットをロール状に巻く際にスラット同士の重なりが上下にズレて、他のスラットもそのズレに合わせてズレが生じ、その際にスラット同士が衝突することで生じます。自分で書いていて意味わからないんですけど、私の語彙力ではこれ以上の説明が出来ません。とにかく、この場合は上下にズレて、スラット同士の重なり合いがおかしくなっている箇所を元に戻してあげれば治まります。ただし、左右のズレと違い、上下のズレは、スラット以外に原因があり、それによりスラットの位置がズレてしまった、ということもあるので、スラットだけを直しても、すぐにまたズレてしまうということがあります。この点は注意する必要があります。

ところで、ズレを直せばと書きましたが、そんなの素人には無理だよ、と多くの方は思ったことでしょう。正にその通りです。プロに任せましょう。シャッターのスラットのズレを直すためには、シャッターボックスを開ける必要があるのですが、これは、脚立の上や足場の上での作業で、かなり力を必要とします。なので、結構危険です。とは言え、何か素人でもできることはないのか?強いて言えば、「キーーッ、キーーッ」の方なら、レールにとりあえずグリスやオイルを吹き付けとくという方法があります。要するにレールとスラットがこすれるのを潤滑剤で滑らせてしまおう、ということです。これは、飽くまでも応急処置です。すぐにシャッター業者が来てくれるというなら、ぶっちゃけ、やらない方が良かったりします。何せ根本的には解決していないですからね。

 

という訳で、今回は電動シャッターの異音についてでした。どう工事したら直るか、書きましたけど、周りに迷惑が掛かるレベルの音が鳴るなら、全部交換することをお奨めします。ではこの辺で。

電動シャッターが故障したと思ったときに行うべきこと②

2020年05月30日
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今回も電動シャッターの故障について書いていきます。

まず、前回のおさらいです。ざっくり書くと電動シャッターが故障したと思ったら、業者に連絡する前に一度冷静になり、ブレーカーが落ちていないか、安全装置の電池が切れていないか確認しましょうということでした。

軽くおさらいしたところで今回は、上記を試したけど直らない、という業者を呼ばないと直すことのできない故障について話していきます。こう言った故障には、私が建物管理で経験する限りでは3パターンしかないです。それは①スラットやレールの歪み②モーターの劣化③安全装置等のセンサーの不具合の3つです。

まず①は外的要因による破損であり、見りゃ分かるという故障なので説明は省略します。

次に②ですが、実はコレも説明はしますが、素人が知っていてもあまり意味はないです。どういうことかと言いますと、モーターの故障と言うのは、大体の場合、モーターを制御する基盤がおかしくなっているかモーターに使われる各種部品(プロじゃないから名前は分からないσ(^_^;))の劣化によるもので、要するに経年劣化という訳です。そんな訳なんですが、正直モーターがおかしくなる前に、③のセンサー関係がおかしくなることが多く、こっちが駄目になってるから見にきたら「モーターもそろそろ寿命ですね、モーター毎交換しましょう」と言われるパターンが多いです。知っていても意味が無いというのは、モーターがおかしくなる前に交換することが多いというのと、モーター自身劣化していたとしても案外動くので、(プロとしては問題ありですが)素人的には問題なかったりするからです。

最後に③です。症状としてはスイッチが押しきりでないと反応しなかったり、開閉時に勝手に止まったり、閉まり切ったところで勝手に少しだけ開いてしまったりします。こう言った場合は該当するセンサーを調整するか交換すれば直ります。因みにこの故障は新品から大体8年くらいで1回目と15年くらいで2回目が起こります。1回目の原因としては、センサーの設定が新品時のシャッターに合わせられているため、シャッターの劣化によって設定と合わなくなる為です。この場合は、調整や部品の一部を交換して直ります。2回目のときはセンサー毎交換すれば直ります。ただ2回目の時にはモーター自身も寿命が近づいているので、モーターとともに一式で交換することをオススメします。つまりモーターは大体15年程が寿命ということですね。

更に因みに、寿命について15年と言いましたが、実はシャッターの寿命は一般的に開けて閉めてを1回としての開閉回数で示され、メーカーなどにもよるのですが大体3000回と言われています。その回数が過ぎるのが大体15年であるという訳です。まぁメーカーの言う寿命ですので、あくまでも目安であるという認識でいれば大丈夫です。3000回開閉したから交換しないといけないと言うわけではありません。ものによっては4000、5000回超えても使える場合もありますから。

今回は以上となります。長々と失礼しました。