下水管の詰まりに関して

2023年03月30日
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こんにちは。ここ2週間に2件も下水管の詰まりが管理物件で起こりました。原因はどちらもテナント様が一切関与しないことでした。特に1件はかなり珍しい原因だったので、今回はこの2件の詰まりに関して紹介しようと思います。

 

まず1件目。お昼過ぎにお客様から連絡あり、夕方頃に現地に確認に行きました。外の汚水桝から逆流してきた汚水があふれており、おそらくこの桝以降の配管内で詰まっているだろうと当初は考えていました。まあ念の為、汚水のあふれていた枡の1つ先の桝を開けてみようと考え、開けてみると衝撃の光景が広がっておりました。

なんと、大量の排泄物が直径100mmくらいある配管にパンパンに詰まっておりました。普段の作業であれば、作業前の写真を撮るのですが、撮影したらダメな奴だと、瞬時に判断できるほど、ちょっと、いや、かなりヤバい絵面でした。

とにかく勢いよく詰まっている排泄物に水を当てて、ほぐしつつ、1時間ほど水を流し続けて、何とか詰まりを解消しました。

原因は地震等により配管の勾配が緩やかになってしまっていることと、古いコンクリート製の枡が経年劣化により配管とのジョイント部分が摩耗し、凹みができてしまったことで、そこに汚物が溜まるようになってしまったことだと考えられます。下の写真はこの現場の作業後の桝内部を撮影したものですが、赤三角で囲っている箇所が摩耗により凹んでしまっています。

このようなケースの場合、対処法は、桝の交換が必要で、今回の場合は、勾配もなくなってきているので、一度地面を掘り、配管の勾配を直してあげる必要があります。施工する長さにもよりますが、中々大がかりの工事となります。

 

次に2件目。こちらは、お客様からこういうことがあったと後日聞いた話です。

なんでも、配管内に木の根っこが詰まっており、それが原因で配管が詰まったとのことです。私も最初信じられなかったのですが、調べてみると実際にそういう事例はかなりの数あるらしいです。どうやって期の根っこが配管内に侵入するかと言いますと、桝から侵入するか、もしくは配管に罅割れがあり、そこから侵入するケースがあるとのことです。

対処法としては、桝から侵入しているケースで言えば、侵入経路である枡の隙間や罅割れを塞ぎ、配管内の根っこを切断することで対処可能とのことです。また、配管の罅から侵入するケースの場合は、地面を掘り、罅のある個所の配管を交換することで対処できるとのことです。

 

今回はちょっと珍しいケースでしたので、このブログで紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?

2件目についてはかなり珍しいかなぁ、と個人的には思います。ただ、周りに草木があり、下水管を敷いたのが、かなり前であれば、起こりうることでもあります。なんか、水の流れ悪い気がするとか、悪臭がするとかあるのであれば、疑ってみてもいいかもしれません。

今回は以上です。参考になれば、幸いです。