やってはいけない雨漏り補修の仕方

2018年06月12日
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こんにちは。梅雨です。ジメジメっとして、あまり気分のいい時期ではないですね。また、梅雨といえば、雨漏りです。さて、今回は、そんな雨漏り補修でやってはいけないことについて私が経験したことから述べていこうと思います。

 

早速本題に入りたいところですが、まず、何故やってはいけないこと、なんてわざわざ述べるのかについて説明しないといけません。普通の人なら、雨漏り専門の業者がやることに間違いなんて起こりうるわけがないと考えると思いますが、そもそも、雨漏りを絶対直せる業者というのは存在しません。もちろん9割以上直せるとかはあるかもしれませんが、雨漏り補修において100%はないです。要するに雨漏り専門業者と謳っていても直せないとかはあります。

さらに言えば、専門業者の調査補修代金は1回に10万、20万かかるのが一般的で、直らない可能性も当然あります。そうなると、安価に済まそうとしたくなるのは当然のことで、専門業者ではないにしても直る可能性もなくはない建築関係の業者や塗装業者、工務店なんかに依頼する人が多くなります。と言うより、専門業者に頼るよりこちらにまず頼るのが一般的で、そもそも専門業者というものの存在を頭に思い浮かべる人は、まずいないでしょう。つまり、皆さんが専門の業者と思っている人は[雨漏りの専門業者]ではないわけです。専門業者ではないので、彼らがやる補修は当てずっぽうの虱潰しになり、その中にはやってはいけないことをしてしまう場合もあるのです。

 

業者の人でも、やってはいけないことをやってしまうのだ、ということをわかってもらったところで、やっと本題に入れます。

雨漏り補修でやってはいけないことは私の中では現状では2つあります。それは、①窓のサッシの水切りの下をコーキング等で埋めてしまわうこと、そして、②建物全体の塗装で雨漏りを直そうとすることの2つです。

まず①の理由ですが、窓の周辺での雨漏りの場合、水切りの下が埋まっていると、そこで雨水を受けてしまって、本来なら建物内にまで侵入することのない雨漏りでも建物内にまで侵入する雨漏りになることがあるからです。建物には意図的に開けられてる箇所がいくつかあり、そういった箇所を埋めてしまうと雨漏りないし他の建物の異常につながる恐れがあるので、絶対にやってはいけません。

そして、②の理由ですが、結局どこが雨漏りの原因か分からないからです。直ったとしても、塗装が切れてくればまたその雨漏りは起こりうるし、たまたま雨の降り方で雨漏りが直ったように見えていたということもあり、僅か半年後に再度雨漏りするということも十分起こり得ます。そうなってくると、業者としては建物全体をやったと思ってるわけですから、お手上げ状態になってしまうことがあります。せっかく数十万、数百万かけてやったのに直っていないし、直せないということになれば、損どころか大損です。

 

だからこそ、上記の2つの補修は業者から勧められても行ってはいけません。雨漏りの補修は根治以外にあり得ないのです。故に、一度雨漏りになったなら、5年は付き合う覚悟を持たねばなりません。これは依頼する側だけでなく依頼される側の業者にとっても、という意味でです。そんな覚悟をしたくないなら、そもそも雨漏りする以前に建物のメンテナンスを欠かさずやることをお勧めします。雨漏りなんていうのはなってからやるより、ならないようにする方が遥かに楽なのですから。