「坪」についてのはなし

2025年12月13日
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こんにちは。最近は一気に冷え込んできました。インフルエンザも流行っているし、体調を崩さないように気を付けないといけませんね。

 

今回は不動産と関わる場合に必ず聞くこととなる「坪(つぼ)」という単位について話していこうかと思います。

 

さて、皆さんは「坪」がどの程度の広さを指すかご存じでしょうか?

平米数で示すと 1坪=3.30579㎡ となります。

「何じゃこの中途半端な数字は」と思うかもしれませんが、これは言い換えると畳2枚分にあたります。

1坪=2畳 というのは、ご存じの方も多いと思います。

ただし、「畳」という単位は地域により大きさに差がある為、 1坪=6尺×6尺 と考える方が正確です。メートル換算だと 1坪=約1.8m×約1.8m となります。

 

では、この「坪」という単位がそもそも何の為に使われていたかはご存じでしょうか?

さっそく答えを書いてしまいますが、実は、米作りで使われていた単位なんです。

具体的には、「1坪=日本人1人が1日に食べるお米を作ることができる面積」のことなんです。

「人が1日に食べるお米」とは、昔の日本人の食事である1日3食、1食1合を基準にした考えで、つまりは「3合」のことをさします。

ちなみに「1合=150g」なので、「1坪=450g分のお米ができる面積」ということになります。

 

最後に、今でも使われる理由ですが、簡単に言えば、イメージしやすいからです。

例えば、「10坪の土地」と言われるのと、「33㎡の土地」と言われるのとでは、この土地がどれくらいの広さがあるか、どちらの方がイメージしやすいでしょうか?

この場合、たいていの人は前者を選ぶはずです。何故ならば、1坪=2畳というのを知っている人は多いので、10坪を畳という身近にあるもの20枚に置き換えて想像できる為です。

また、建築分野でも人の身長に合っている6尺の部材を多用するので、坪の方が計算しやすかったりするわけです。

 

というわけで、今回はこのあたりで終わりにします。読んでいただき、ありがとうございました。