気配りと人との関わりについて

2025年07月07日
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歳をとるのは早いものです。6月に、47歳の誕生日を迎えました。福尾です。

 

誕生日に親しい人、数人よりLINEでお祝いのメッセージが届きました。

学生ころはポケベルやメールが流行し、

誕生日やお正月には100件近いおめでとうメールが届くのが当たり前のように感じていました。

当時は、友人が多いことが一種のステータスだと思っていた時期がありましたが、

今振り返ると、あの価値観は何だったのだろうと不思議に思います。

歳を重ねるにつれ、深い友情を育める友人が数人いることのほうが心地よく感じられるようになりました。

 

誕生日当日、通院先の病院で薬を受け取る際に、

スタッフの方々から「誕生日おめでとうございます!」と言葉をかけられ、

拍手までいただくという出来事がありました。

 

中年期も後半に入り、他人から「おめでとう」と言われることに、

恥ずかしさと嬉しさが入り混じったような、何とも不思議な感情が湧き上がりました。

 

大人になるにつれ、子供のころにもっていた物欲は次第に減っていきました。

それとともに、物をもらうこと以上に、

気遣いや思いやりの気持ちを向けてもらえることが嬉しく感じられるようになった気がします。

歳を重ねることで、些細なことに喜びを感じるのは自然なことなのかもしれません。

 

営業の仕事においても、一人ひとりに寄り添い、気配りのできる人間でありたいと思います。

私の業務ではご高齢の方と接する機会が多く、私以上にこうした思いを抱いている方が多いのではと感じています。

営業とは「物を売ること」と考える人もいますが、

私はそうではなく、人に寄り添い、相手の気持ちを思いやりながら問題を解決することこそが本質だと思います。

その結果、信頼が生まれ、報酬につながる—それが本来の営業の在り方だと思っています。

これからも、人との関係を深めながら、自分自身も成長し続けていきたいと思います。



\今回のおすすめの一冊/

 著者:夕木春央 『方舟』 講談社

クローズドサークルミステリー

誰かを犠牲にすれば自身が助かるという極限状態の中での選択。

最後の展開にも衝撃というハラハラドキドキの一冊です。