挨拶の力

2025年07月10日
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今年の梅雨は異例の短さでした。

物件管理という立場から見ると、大雨による雨漏りなどの被害が少なかった点ではひと安心です。

一方で、生活全般の視点から考えると、雨量の少なさによる農作物の不作が心配され、

今後の価格高騰を心配しています。福尾です。

 

さて、今回は「挨拶の力」について感じたことを書いてみたいと思います。

私はスポーツ全般を観るのが好きです。

プロスポーツはもちろん、街中で行われている草野球や、

公園でのバスケットボールなども、つい足を止めて見入ってしまうことがあります。

 

先日、たまたま近所で少年野球の試合が行われていたので何気なく観戦していたところ、

数人の子どもたちが私に向かって元気よく挨拶をしてくれました。

その瞬間、私はとても嬉しい気持ちになり、自然と笑顔になっていました。

それだけで、その子どもたちに対して「礼儀正しくて、素直な子たちだな」という良い印象を持ちました。

 

私自身も子どもの頃、少年野球チームに所属しており、副キャプテンを務めていました。

正直に言えば、野球の技術やセンスは皆無で、レギュラーに入れるかどうかギリギリという状態でしたが、

声が大きく、挨拶も元気よくしていたことを当時の監督が評価してくれて、

副キャプテンに選んでくれたのだと思います。

 

監督がよく話していたことがあります。

「野球が上手いかどうかは運動能力による部分もあるが、

挨拶や声を出すことはセンスや才能ではない。気持ちさえあれば誰にでもできることだ」と。

この言葉は、今でも私の心に深く残っており、大人になった今も大切にしています。

 

仕事ができるかどうかには個人の資質が関係しますが、

挨拶ができるかどうかは“その人の姿勢”が表れる大事なポイントです。

 

私は営業職という仕事柄、日々多くの方とお会いします。

特に初対面の相手には、「自分がどういう人物か」を印象づける第一歩として、

明るくしっかりと挨拶をすることが非常に重要だと感じています。

どれだけ仕事ができる人でも、挨拶をしないだけで「この人、大丈夫かな?」と

不安に思われてしまう可能性があります。

逆に、挨拶がきちんとできるだけで、第一印象はぐっと良くなるのです。

だからこそ私は、どんなときも、誰に対しても、しっかりと挨拶することを

これからも大切にしていきたいと思っています。

 

\今月の一冊/ 
挨拶の重要性について 改めて理解できる一冊です。
著者:林田 正光『あらゆることが好転していく ご挨拶の法則』あさ出版

 

 

気配りと人との関わりについて

2025年07月07日
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歳をとるのは早いものです。6月に、47歳の誕生日を迎えました。福尾です。

 

誕生日に親しい人、数人よりLINEでお祝いのメッセージが届きました。

学生ころはポケベルやメールが流行し、

誕生日やお正月には100件近いおめでとうメールが届くのが当たり前のように感じていました。

当時は、友人が多いことが一種のステータスだと思っていた時期がありましたが、

今振り返ると、あの価値観は何だったのだろうと不思議に思います。

歳を重ねるにつれ、深い友情を育める友人が数人いることのほうが心地よく感じられるようになりました。

 

誕生日当日、通院先の病院で薬を受け取る際に、

スタッフの方々から「誕生日おめでとうございます!」と言葉をかけられ、

拍手までいただくという出来事がありました。

 

中年期も後半に入り、他人から「おめでとう」と言われることに、

恥ずかしさと嬉しさが入り混じったような、何とも不思議な感情が湧き上がりました。

 

大人になるにつれ、子供のころにもっていた物欲は次第に減っていきました。

それとともに、物をもらうこと以上に、

気遣いや思いやりの気持ちを向けてもらえることが嬉しく感じられるようになった気がします。

歳を重ねることで、些細なことに喜びを感じるのは自然なことなのかもしれません。

 

営業の仕事においても、一人ひとりに寄り添い、気配りのできる人間でありたいと思います。

私の業務ではご高齢の方と接する機会が多く、私以上にこうした思いを抱いている方が多いのではと感じています。

営業とは「物を売ること」と考える人もいますが、

私はそうではなく、人に寄り添い、相手の気持ちを思いやりながら問題を解決することこそが本質だと思います。

その結果、信頼が生まれ、報酬につながる—それが本来の営業の在り方だと思っています。

これからも、人との関係を深めながら、自分自身も成長し続けていきたいと思います。



\今回のおすすめの一冊/

 著者:夕木春央 『方舟』 講談社

クローズドサークルミステリー

誰かを犠牲にすれば自身が助かるという極限状態の中での選択。

最後の展開にも衝撃というハラハラドキドキの一冊です。