意外と不便なメートル法

2023年05月16日
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こんにちは。以前私はこのブログで1畳の大きさに関して話しました。皆さんの中には、1畳のサイズ(東京サイズ 176cm×88cm=1.54㎡)を聞いて、なんか中途半端な数字だな、とお思いの方もいたのではないでしょうか?

 

その理由は、1畳という単位が成人1人が寝転がれる面積を指すからです。このサイズでは足はみ出すよー、という方もいるでしょうが、昔の日本人を基準にしているので、このサイズになるわけです。

このように人間の身体を基準にして物の大きさや重さを表す方法を身体尺、あるいはヤード・ポンド法と言います。また、普段私たちが使用するメートルやグラムで表す方法をメートル法と言います。

 

先ほどの1畳の例のように身体尺での単位はメートル法で直すと非常に中途半端で一見して使いづらいように見えますが、今日まで残っている理由は、実はある側面から見るとメートル法より非常に分かりやすいからなんです。

 

その理由とは、人間の感覚的には非常に想像しやすいから、です。どういうことか?

 

例えば、先程の1畳の話を知っていれば、6畳の部屋があったとすると、この部屋には単純に6人が寝転がるスペースがある、と想像できますよね。これが、メートル法換算で9.24㎡の部屋、と言われても、その部屋の広さを想像することは難しいでしょう。

このように、人の体、もっと言えば、自分の体を基準にできるので、身体尺は日常生活においては、メートル法より使いやすいわけです。

 

ちなみに、ヤード・ポンド法のポンドという単位は、大体450グラムなんですが、これは欧米人が1日に食べる小麦粉の量を表しています。要するに、1ポンドとは1日生きるのに必要な食べ物の量、というわけでです。

さらにちなみに、日本でこれに該当する単位がお米の量である1合、1合とかの「合」です。1合というのは、1食分のお米の量を指していて、グラムに直すと150グラムくらいなります。つまり、1ポンド=3合で大体合っているわけです。

ここでも、お米1食1合も食べないという意見もあるでしょうが、昔のおかずとかあまりない時代の話なので、その辺は適度にスルーしていただくようお願いします。

まぁ、おかずがあったとしても、主食との総量としては1食150グラムは今でも、適用できるので、目安にすると分かりやすいわけです。

 

さらにさらにちなみに、ポンド砲という大砲がありますが、なぜポンド砲と言うかと言いますと、1ポンドの砲弾(鉄球+火薬+信管)=敵1人をこの世から御退場いただける重さ、だからです。だから、漫画のワンピースでゾロが「100ポンド砲」とか言う技を使ってましたが、アレは100人分、と言うことですね。

他にも身体尺の単位はあるので、どう言う由来か調べると日常生活に役立つと思いますので調べてみてはどうでしょうか?

そんなわけで、長くなりましたが、今回はこの辺りで終わりとします。